ペレス・プラード作曲の「パトリシア」は、1958年に全米ヒットチャートNo.1に輝きました。
この「パトリシア」で使われているリズムが「ロカンボ」です。
「ロカンボ」というのは、ロックとマンボをミックスしたリズムのことで、、、
と言って伝わるでしょうか。
オルガンやタンバリンが印象的な、「はねた感じ」が特徴のリズムです。
正直あまりマンボ感はないのですが、ペレス・プラード流ロックとでも言いましょうか。
ペレス・プラードによるロックの新解釈ですね。
この「ロカンボ」という言葉、実は日本のレコード会社が言い出した言葉をペレス・プラード自身が気に入って使っていたようです。
この「ロカンボ」がベースの「パトリシア」も、これまでご紹介した曲同様、何度もアレンジを変えてレコーディングされています。
ペレス・プラード晩年からは、それまで演奏していた「ロカンボ」から変更し、今のペレス・プラード楽団が演奏しているアレンジでステージを盛り上げています。
ベースを活かしたリズムで、「はねた感じ」は抑えられ、よりロックな感じが出ていると思いますがどうでしょうか。
今のアレンジになった当初は、それまでロカンボの顔であったタンバリンが入っていませんでしたが、90年代の演奏からコンガがタンバリンも担当するようになり、さらに3代目リーダーの演奏では、ティンバレスがタンバリンを担当しています。
やっぱり、タンバリンは入っていた方がいいですよね。
「パトリシア」といえばタンバリン!と言っても過言ではないです。
今は、そこからさらにドラム、コンガ、私のボンゴが入り、白熱のパーカッション隊が活躍するスタイルとなっています。
「ロカンボ」の進化版とわたしは捉えています。
私がボンゴ担当したバージョン(2016年来日公演)
パトリシアでの私のボンゴ奏法は、1987年にペレス・プラード楽団が来日したときの演奏をお手本にしています。(ペレス・プラード晩年のアレンジです。)
いわゆるラテン音楽の基本奏法ではなく、ほぼフリーソロのような叩き方をしています。
これが楽しい!
自由に表現するのは、やっぱり楽しいです。
もちろん、ペレス・プラードの音楽のツボは押さえたうえでの話です。