ペレス・プラードは自身の作曲したマンボの他にもジャンルを問わず、たくさんの曲をマンボにアレンジして演奏しています。
ラテン音楽の名曲「べサメ・ムーチョ」も、何度もアレンジを変えてレコーディングされている曲のひとつです。
原曲は、メキシコのピアニストで作曲家のコンスエロ・ベラスケスが作ったボレロです。
ペレス・プラードが初めてレコーディングしたのが、1956年3月7日。
マンボ・スビーの傑作と言われる、名盤「ハバナ午前3時」に収録されました。
トロンボーンをメロディーにした、ペレス・プラード独特の素晴らしいアレンジが光ります。
この動画は、私がペレス・プラード楽団にメンバー参加した時の「べサメ・ムーチョ」です。(2016年ジャパンツアー)
最近のペレス・プラード楽団では、マンボ・スビーの「べサメ・ムーチョ」、「ある恋の物語」、そして歌が入る「キサス・キサス・キサス」の3曲をメドレーにして、「マンボ・ロマンス」というタイトルで演奏しています。
私は、ペレス・プラード楽団の本拠地であるメキシコと、日本でのコンサートに参加していますが、やはり「べサメ・ムーチョ」はとても人気がありますね。お客様の拍手も大きいですし、人を魅了する名曲の凄さ、素晴らしさを肌で感じました。
ペレス・プラードの見事なアレンジに酔いしれながら、そしてペレス・プラード楽団の伝統と歴史に思いを馳せながら演奏しました。
ちなみに、ぺレス・プラードがキューバから当時ラテン音楽の本拠地であったメキシコに渡ったときに、「マンボ」のレコードを出すよう精力的に動いたメキシコRCAの重鎮 マリアーノ・リベーラ・コンデは、べサメ・ムーチョの作曲者 コンスエロ・ベラスケスの夫です。
ご縁がありますね。