「お祭りマンボ」が発売されたのが1952年。当時はマンボの王様と言われた「ペレス・プラード」のマンボが世界的大ブームとなり、日本でもマンボが大流行していました。
そこで日本では、マンボを取り入れたたくさんの歌謡曲が発売されました。
中でも「お祭りマンボ」は美空ひばりさんの見事な歌唱力に加え、アップテンポな親しみやすいメロディーで大ヒットを収めました。
美空ひばりさんは説明するまでもなく皆さんご存知、昭和の日本を代表する歌手です。
実は1956年、ペレス・プラードの初来日コンサート時、美空ひばりさんはペレス・プラード楽団の演奏で2曲を歌い上げています。
美空ひばりさんは、この時初めて外国のオーケストラで歌を歌ったそうですが、スペイン語と英語で生き生きと歌い上げ、ステージは大変盛り上がりました。
ペレス・プラードは日本でのステージのために「サクラ・サクラ」をはじめ、来日のたびに日本の有名な曲をマンボにアレンジして、たくさんの曲をレコーディングをしています。
現在のペレス・プラード楽団のジャパンツアーでも日本の曲が演奏されますが、その曲こそ美空ひばりさんの「お祭りマンボ」です。
これは、ペレス・プラード楽団がアレンジし演奏した映像です。
2016年私、余語丈範がペレス・プラード楽団のメンバーとしてボンゴを担当しました。
ステージでは大いに盛り上がり、私もたくさんのお客様と一緒に日本の名曲を楽しむことができました。
私は、マンボブームの時代にはまだ生まれておらず、当時の事を書いてあるコンサートパンフレットや書籍、ニュースでペレス・プラードのマンボが流行っていたことを知っているだけです。
ですが、当時の音源を聴くと多くの若い人たちがマンボに熱中していたことが伝わります。
私はペレス・プラードと美空ひばりさんの共演とマンボブームの頃に想いを募らせながら「お祭りマンボ」を演奏しました。
二人の偉大な功績を称えつつ今後もペレス・プラードのステージで皆さんと共にマンボを楽しみたいと思うばかりです。