ペレス・プラード楽団の初来日は1956年です。今までに、ペレス・プラード亡き後も含め30回以上も来日公演を行っています。
記念すべき第1回目の来日公演では、1956年10月12・13日・14日に東京の浅草国際劇場(現在は浅草ビューホテルが建っています)で行われ、当時「三人娘」として人気を博した美空ひばりさん、江利チエミさん、雪村いづみさんがペレス・プラード楽団の演奏で歌いました。
「ペレス・プラードと唱う3人娘」というツアータイトルで、大変盛り上がったそうです。
実は、この時の音源が日本コロムビアより、2016年にCD発売されています!
この3枚組CDのDISC-3にコンサートの模様が収録されています。
DISC-3
「歌う三人娘 特別番組 ペレス・プラードで歌う三人娘」
(1956年10月22日放送)
演奏:ペレス・プラード楽団
歌:美空ひばり/江利チエミ/雪村いづみ
【収録内容】
1. オープニング
2. さくらさくら/ペレス・プラード楽団
3. チャチャチャは素晴らしい/雪村いづみ
4. マンボ・バカン/雪村いづみ
5. イスタンブール・マンボ/江利チエミ
6. おてんばキキ/江利チエミ
7. アンヘリート・ネグロス/美空ひばり
8. セ・シ・ボン/美空ひばり
9. タフアフアイ/ペレス・プラード楽団
当時放送されたラジオ番組がそのままCD化されているものです。
TBSに保管されていた放送音源が「たまたま」見つかり、商品化に至ったそうです。
見つけてくださった方に感謝!です。
これが、美空ひばりさんの外国楽団との初共演です。スペイン語と英語で生き生きと歌い上げているのを、このCDで聴くことができます。
このCDの中で、ペレス・プラードのマンボの特徴がもっともよく現れているのが、
2. さくらさくら
7. アンヘリート・ネグロス
8. セ・シ・ボン
9. タフアフアイ
の4曲でしょう。
「さくらさくら」は帰国後すぐにレコーディングされ、「キューバン・カーニバル」というアルバムに収録されています。日本では、日本ビクターから1957年に発売されました。
当時、ペレス・プラードのマンボブームが起きたことにより、世界はもちろん日本でもたくさんマンボやその他のラテンリズムの曲が作られました。
日本で最も有名な「マンボ」と名がつく歌謡曲は、「お祭りマンボ」ですよね。
最近のペレス・プラード楽団の来日コンサートでは「お祭りマンボ」もレパートリーに加えており、大いに盛り上がる曲の一つとなっています。