第91回アカデミー賞で最多10部門にノミネートされたアルフォンソ・キュアロン監督作「ROMA/ローマ」
Netflix(ネットフリックス)で配信中の本作は、政治的混乱に揺れる1970年代のメキシコの中流家庭の日々が描かれた映画です。
その劇中に流れる音楽の一つにペレス・プラード楽団の「メロンの心(Corazón de Melón)」があります。
実は「メロンの心」の有名なバージョンは劇中に流れるものではなく、ペレス・プラードとアメリカのジャズシンガー、ローズマリー・クルーニーが共演した演奏です。
ペレス・プラードとローズマリー・クルーニーの演奏は、1959年7月末から8月にかけてハリウッドでレコーディングされ、アルバム「タバスコの香り」に収録されています。
「メロンの心」は、キューバのカルロス・リグァルが1958年に作曲したチャチャチャの曲で、ペレス・プラードはこれをスローなマンボにアレンジし、ローズマリー・クルーニーの華やかな歌声をフィーチャーしています。
ペレスプラードとローズマリークルーニーの「メロンの心」
映画「ROMA/ローマ」で流れるバージョンは、ペレス・プラード楽団演奏で歌はペレス・プラード。ペレス・プラードの独特な歌声はとてもユーモラスです。